ここでは、認知症に良いとされてる食品についてまとめてみました。
これまでの研究により、緑茶(抹茶)にアルツハイマー病を防ぐ効果があることがわかっています。また、ストレスを抑制する力もあるそうです。
私たちはストレスを感じると、交感神経が刺激されて血圧が上昇します。この血圧の変化を測ると、緑茶(抹茶)を飲まなかった人は15%前後血圧が上昇し、それに対して緑茶(抹茶)を飲んだ人は血圧の上昇が10%以内に抑えられたという臨床結果があります。また、デイサービスを受けている483人を対象に、1日あたりの緑茶(抹茶)の摂取量と、認知テストによる脳の働きの関係を調べた結果、緑茶(抹茶)をよく飲んでいる人ほど脳の働きも活発なことが確認されたそうです。
(右図:緑茶飲料と認知機能の関係)
最近、ココナッツオイルやココナッツミルクが認知症改善に期待されています。
ココナッツオイルを摂取すると、ケトン体の血中濃度が上昇して、ホモシステイン酸の毒性の発現を抑えるそうです。
アルツハイマー型認知症の患者に毎日摂取させたところ、認知機能が著しく回復したという研究報告があります。ココナッツオイルは、中鎖脂肪酸と言って水になじみやすく肝臓でケトン体に分解されます。
大豆は、肉や卵に負けない良質なタンパク質が多いだけではありません。
さまざまな栄養素がバランス良く含まれている一方で、年齢と共に高くなりやすいコレステロールを一切含んでいない極めて健康的な食品です。
大豆タンパク質は、動物性タンパク質と比較して、アルツハイマー型認知症の引き金となるメチオニンとシステインの含有量が極めて少ないようです。
DHAやαーリノレン酸が含まれ、脳を活性化することが認められているそうです。
チリの研究グループよる、必須アミノ酸であるメチオニンに関する論文があります。
メチオニンを単独でマウスに投与したところ、タウたんぱく質が異常リン酸化をきたし、神経原繊維変化を形成しました。これは、メチオニンが、アルツハイマー型認知症の病理所見と同じようなものを形成したことになります。
メチオニンは必須アミノ酸なので、摂取しなければなりませんが、摂りすぎに注意という事です。
昔ながらの和食は、アルツハイマー型認知症対策になる上、良い食事だと思います。健康の為にも美味しい和食をチョイスしていきたいですね。