TBSドラマ『大恋愛〜僕を忘れる君と』第4話

TBSドラマ『大恋愛〜僕を忘れる君と』第4話についてお話ししていきたいと思います。
第3話の終わりには、尚が真司の名前を「侑一さん」と間違えて呼ぶシーンがなんとも印象的でしたね。

今回も、「アルツハイマー型認知症」という視点からお送り致します。
放送をご覧になっていない方のためにも、まずは第4話のあらすじから。

『大恋愛〜僕を忘れる君と』第4話あらすじ

侑市(松岡昌宏)へのコンプレックスから、少しでもお金を稼ごうと無謀なアルバイトで倒れてしまった真司(ムロツヨシ)。
病院に駆け付けた尚(戸田恵梨香)に正直に打ち明け、愛を確認し合った。
だが…、尚は真司に抱きしめられながらも、誤って侑市の名前を呼んでしまう。
名前を間違ったことに気づいていない尚。“侑市”と呼ばれた真司はショックを受けながらも、尚の病気のことを思い、気づかないふりをするが…。
一方尚は、日常生活での失敗が増え病気の進行を自覚する中で、真司の名前を呼び間違えたかもしれないと不安になる。
翌日、退院した真司と尚のもとに、引っ越し屋の先輩・木村(富澤たけし)が、職場に置いたままだった真司の荷物を持ってやってくる。
真司が小説家だったことを知らない木村に、尚は嬉しそうに真司の著作「砂にまみれたアンジェリカ」を手渡すのだった。
そんな中、レディースクリニックで尚が診察していた患者が、尚の病気に気づいて…。

というのが、第4話のあらすじです。

第4話で、わたしが気になったこと

4話では、尚の症状が少し進行して、日常生活を脅かしていくシーンがありました。

まず、やかんに火をつけたことを忘れてしまう。
そして、お風呂を沸かしたままにしていることも忘れてしまう。

いずれも覚えていない、という状況で尚はかなり憔悴していました。

尚の症状は短期記憶の欠落というもので、アルツハイマー型認知症の中核症状のひとつです。
多くの認知症の方はこの、火の不始末が原因でご家族が施設入居を検討される起点になるようです。

わたしたちにも、日ごろこのようなことがあると思いますが、大抵は『あっ!そうだった。』で思い出しますよね。
加齢による「もの忘れ」の場合は、自分で「もの忘れ」を自覚していて、何かヒントがあれば思い出したりできます。

では、アルツハイマー型認知症の場合はどうでしょう。
「もの忘れの自覚がない、忘れている事自体を、忘れている」
まさに、尚と同じです。これが「短期記憶の欠落」です。

元婚約者が主治医であり、母親も医師で、尚を取り巻く医療環境は非常に恵まれています。
尚のように、症状に応じてすぐに予約ができ、診察をしっかりと行ってくれる専門医のいる施設は、一体どれだけあるのでしょうか。

アルツハイマー型認知症の診察内容の実際とは?

初回の診察は、アルツハイマー型認知症の診断を下すための、様々な検査やテストがあり時間がかかりますが、
いざ通院がはじまってからは、主治医との「診察時間は5分」などと聞きます。

実際に、アルツハイマー型認知症の症状が進行してしまい、言葉を忘れ、会話が出来なくれば・・・

『体調はどうですか?』
『では、次回の診察は・・・』

と、診察にかかる時間は、1分ともたないと思います。

仮に、「検査をしてください」と家族が要望したとしましょう。
CT・MRIなどの画像検査は、緊急でない限り受け付けてもらえませんし、
採血も、「怖がられるのでやめましょう」と言われてしまうというケースを多く聞きます。

何より、認知症になってしまうと、苦痛を訴える力が弱まってしまいます。
病状がひどくなり、家族が受診をすすめて初めて発見されるケースも予想されます。

ご家族にとって、進行の度合いやBPSD(行動・心理症状)に合わせて細やかな診察や薬の増減に配慮してくれる医師にかかることができれば心強いのですが、必ずしも良い医師に巡り会えるとは限りません。
大きな病院の医師が優秀で、細やかな診察ができるかといえば必ずしもそうではありませんし、案外、ご近所の診療所の医師の方が細やかに診てくれるということもあり得ます。

まとめ

TBSドラマ『大恋愛〜僕を忘れる君と』は、回を重ねるごとに、真司役のムロツヨシさんが「かっこいい!」「ムロツヨシにキュンキュンするなんて…悔しい」などと、SNSでも話題になっています。
わたしも、別枠で放送されているドラマの役柄とのギャップがすごく、振り切っておられるムロツヨシという役者にハマっています。

今後、尚のMCIが若年性アルツハイマー型認知症へと進むにつれて、真司には辛い局面が増えていくのだと思います。

『このドラマは、若年性アルツハイマーにおかされる女医と、彼女を明るく健気に支え続ける元小説家の男の、10年にわたる愛の奇跡を描く王道の純愛ラブストーリー。』

このキャッチコピー!!ますます、目が離せませんね!

「みなさんや、みなさんの大切な方が、信頼でき、しっかりとコミュニケーションのとれる良い先生に、巡り合えればいいな」と思わされた第4話でした。