みなさんは「aibo(アイボ)」をご存じですか?
aiboは、ソニーが1999年より販売している、犬型ロボットです。
常時モバイルネットワークと、クラウド型AIサービスと接続されて、オーナーや自分を可愛がってくれる人を認識、記憶していくそう。いつもなでてくれる人を認識してなつき、甘えたり寄り添ったりと自分から近付いていくんだとか。また、育つ環境によって個体ごとに個性が変化するようになっています。
じつは初代のAIBOを可愛がっていたのですが、より進化していて、驚いています。
今回は、そんなaiboと認知症についてのお話です。
渋谷区は2019年6月14日、「認知症に関する協定についての記者発表会」を開催した。同区はこれまでも認知症に関する理解の普及や啓発をはじめとしたさまざまな施策を行ってきた。今回、日本認知症予防学会やソニーと協定を締結。AI(人工知能)を搭載したエンターテインメントロボット「aibo」を通じ、「高齢者が楽しく活き活き暮らせる街づくり」を模索する。
今回の発表で最新のアップデートが紹介された。それは「aiboのおまわりさん」という機能が追加されたことだ。これはあらかじめ目標地点や見つけてほしい人を設定しておくと、aiboが家の中を「見守り」してくれる機能のこと。たとえば子供や高齢者をaiboに見守ってもらうことで、ちょっとした安心を得られるようになることを目指しているという。
渋谷区は2019年6月14日、「認知症に関する協定についての記者発表会」を開催した。同区はこれまでも認知症に関する理解の普及や啓発をはじめとしたさまざまな施策を行ってきた。今回、日本認知症予防学会やソニーと協定を締結。AI(人工知能)を搭載したエンターテインメントロボット「aibo」を通じ、「高齢者が楽しく活き活き暮らせる街づくり」を模索する。
今回の発表で最新のアップデートが紹介された。それは「aiboのおまわりさん」という機能が追加されたことだ。これはあらかじめ目標地点や見つけてほしい人を設定しておくと、aiboが家の中を「見守り」してくれる機能のこと。たとえば子供や高齢者をaiboに見守ってもらうことで、ちょっとした安心を得られるようになることを目指しているという。
前回の記事「アニマルセラピーに、認知症の予防の効果があり?」でもアニマルセラピーが認知症予防に効果的であると話しました。
なぜなら認知症予防に必要な3つのキーポイント
①記憶すること②運動すること③会話すること
が網羅されているからです。
犬型ロボットであるaiboを可愛がることで、アニマルセラピーと同じような効果が見込めます。
aiboは話しかけると振り向き反応するので、会話も生まれ、遊ぶことで自然に運動することへ繋がります。
認知症のBPSD(行動面・心理面の症状のこと)は人形などへの愛着により和らぐと言われていて、撫でたり話しかけて反応するaiboなので、大きな効果が期待できそうです。
実際、介護付き有料老人ホームにaiboを導入した結果、入居者がaiboと触れ合うために個室から共同スペースへと出てくる回数が増え、施設内のコミュニケーション促進に役立っているということが上記記事の中で触れられていました。
aiboが高齢者をコミュニケーションの場に連れ出すきっかけになれば、社会性の維持につながり、孤立しがちな高齢者の方々が人間らしい生活を送る手助けになると思いました。
aibo自体は医療機器ではないので、認知症を治療することはできません。しかしaiboとコミュニケーションを取ることによる効果は期待できます。
相手の感情を読み取ろうとしたり、相手を理解しようとしたりするときに、脳の認知機能をフルに活用することになるからです。
「aiboのおまわりさん」という機能による見守りも、認知症の方と暮らす家族にとっては負担を少し減らす助けになりそうですし、動物ではないので抵抗力の落ちた高齢者に対する感染症への心配や動物アレルギーの心配といったデメリットがない点、排せつの世話もしなくてよい点、これらを考えると介護する側・される側両方にメリットがありそうです。
生きた動物で行うアニマルセラピーでは、セラピストである動物にも負担がかかる場合があるようなので、aiboのようなペットロボットの活躍の場が今後増えていくのかもしれません。