TBSドラマ『大恋愛〜僕を忘れる君と』第5話

TBSドラマ『大恋愛〜僕を忘れる君と』第5話についてお話ししていきたいと思います。
今回も、「アルツハイマー型認知症」という視点からお送り致します。
放送をご覧になっていない方のためにも、まずは第5話のあらすじから。

『大恋愛〜僕を忘れる君と』第5話あらすじ

尚(戸田恵梨香)に、「別れよう」と伝えた真司(ムロツヨシ)。
それは、尚の病気のことを考えて出した、苦渋の決断だった。
娘の様子を見て心配した薫(草刈民代)は、事情を聞こうと真司のもとを訪れるが・・・。
尚と顔を合わせたくない真司は、木村(富澤たけし)の計らいでバイト先の倉庫に泊まることに。
尚は、どうにかして真司と話そうと、バイト先を訪れるが、真司に気を使った木村が追い返してしまうのだった。
メールを送っても真司が待ち合わせに現れることはなく、尚はいつもの居酒屋で一人ぼっち。
そして、真司から尚宛ての宅配便が届いたある日、真司のアパートからは全ての荷物が撤去されていた。
それから、9か月後・・・。

というのが、第5話のあらすじです。

第5話で、わたしが気になったこと

真司との別離で、尚は目も当てられない状態でした。
環境の変化がストレスとなり、アルツハイマー型認知症が悪化することもあるようです。
尚も、それに当てはまるのかもしれませんが、きれいに整頓されていた部屋は散らかり、身だしなみにも気を配れなくなっていたようです。

劇中では、尚の「最後には、自分が誰かも分からなくなる」というセリフが印象的です。
もしかしたら、そうなってしまった方が当人は苦しさから解放されるかもしれません。

アルツハイマー型認知症は大きく、初期・中期・末期に分かれるようですが、がんのステージングのように明確にそれぞれ『期』が分けられているとは思えません。
また、段階を追って症状は進行していきますが、症状は多様で、進行する速度は人によって違うものです。
それだけ、個別性の高い疾患なんだと思います。

アルツハイマー型認知症が進むと、どうなる?

尚が言うように、「自分が誰かも分からなくなる」その前に、徘徊、妄想、失語などがあらわれます。
また、この頃にはトイレ移動は介助者の誘導か、もしくはおむつ内排泄になっています。

そして自分が誰だか分かない時は、もちろん皆さんのことも分かりません。そして言葉も分かりません。

場合によっては寝たきりとなり、食べ物が流動となり、そしていつしか食べることすらも忘れてしまいます。

尚が侑一先生と診察をしている時の表情を覚えていますか?終始ぼーつとしていて、生気がありませんでした。
あれは、「仮面様顔貌(かめんようがんぼう)」と言われるものでしょうか。
仮面様顔貌とは、無表情となり、まばたきも少なく、一点を見つめるような顔つきが特徴だそうですが、
アルツハイマー型認知症の最初の患者さんと言われている女性も、仮面様顔貌のように見受けられます。
(アルツハイマー型認知症の最初の患者アウグステ・データーの記事はこちら)

まとめ

TBSドラマ『大恋愛〜僕を忘れる君と』は、回を重ねるごとに、真司役のムロツヨシさんが「かっこいい!」「ムロツヨシにキュンキュンするなんて…悔しい」などと、SNSでも話題になっています。
わたしも、別枠で放送されているドラマの役柄とのギャップがすごく、振り切っておられるムロツヨシという役者にハマっています。

ラストシーン。
2人にとって思い出の居酒屋での、真司の唐突なプロポーズ。
普通なら、ムードのない居酒屋でのプロポーズだなんて・・・と思ってしまいそうですが、とても素敵なプロポーズでした。

「尚ちゃん、結婚しよう」

「名前間違えちゃうけど、いい?」
「いいよ」

「鍵刺しっぱなしにしちゃうけど、いい?」
「いいよ」

「黒酢はちみつドリンク、何度も注文しちゃうけどいい?」
「いいよ」

「いつか……真司のこと忘れちゃうけど、いい?」
「いいよ」

わたし、泣いてしまいました。

今後、尚のMCIが若年性アルツハイマー型認知症へと進むにつれて、真司には辛い局面が増えていくのだと思います。
症状が進んだ方との関わり方や、家族の心情など、ドラマを通じて、まだこの病気について知らない方々にも、身近に迫る危機が伝わればいいな、と思います。

『このドラマは、若年性アルツハイマーにおかされる女医と、彼女を明るく健気に支え続ける元小説家の男の、10年にわたる愛の奇跡を描く王道の純愛ラブストーリー。』

このキャッチコピー!!ますます、目が離せませんね!

「みなさんや、みなさんの大切な方が、信頼でき、しっかりとコミュニケーションのとれる良い先生に、巡り合えればいいな」と思わされた第5話でした。